CLIMBING SKIN V2

販売価格¥2480(本体価格)

CLIMBING SKIN V2は新素材と一新されたノンスリッププリントにより性能強化されたアイテムです。

 

V2テクノロジー

1:新素材CRネオプレン

密度の高いCRネオプレにより、耐久性の向上とクッション性能が著しくUPしています。

2:ノンスリッププリント

スリッパタイプでヒールしても脱げづらいと好評だったヒール周辺のノンスリッププリントをつま先から母指球周辺に配置。
シューズの中で指が動かなくなりました。

 

 

3:3Dクッション機構

ネオプレンによる拘束力により、クライミングスキンでは肌と皮膚は一体化していたものの、シューズの中で靴下と同様に指が若干動いていました。
ノンスリッププリントによりシューズとのずれもなくなり、クッション性能のUPしたCRネオプレンが3次元的な動きで摩擦と圧縮を緩和してくれます。

 


サイズ展開

S:22-24cm M:24-26cm L:26-28cm
小さめのサイジングのため、推奨サイズの最大値に近い実寸サイズの方や指を伸ばして履きたい方は1サイズ上をお選びください。
サイズを攻めると入らない、または破断につながります。

カラーバリエーション
基本的に1サイズ1カラーのみで生産しています。
一度生産終了したカラーにつきましては同色同サイズでの再生産は行いませんのでご注意ください。

Ver2.0 2018年4月発売分
S:フローライト(ライトイエロー)
M:アパタイト(ブルー)
L:ベリル(グリーン)


S:フローライト

 

M:アパタイト

L:ベリル

1:痛みの防止とクライミングのタコ


クライミングスキンはクッション性を持った生地を使用し、さらにはわざと蒸れさせることにより角質の除去効果を高めています

タコや痛みはクライミングシューズの特性上の問題と、クライミングシューズの縫製ラインや素材が足の関節部分に接触することで発生しているため、物理的に接触をさせない、圧迫や力がかかる場所にはクッション性を持たせることで痛みとタコの原因である摩擦の発生を少なくします

モニターによる足の変化

 

 




クライミングシューズは足を圧迫、拘束し、指先をまとめ上げています。
そのまとめ上げた指先にかかる重量を力のモーメントにより分散することで点で乗ることができるようになっていますが、つま先にかかった加重はこの原理で関節部分へ、シャンクと一部の構造体により足首方向へ逃がされます

*力のモーメントは写真の縦方向だけでなく横方向など立体的なため、親指付け根、小指付け根にも分散されています

その際の関節部分への負荷や、元々の足形の違い(各個人の足形とクライミングシューズのラスト/木型の差異)が圧迫と摩擦に変わり痛みとタコとなってしまいます



2:ぬめり、悪臭の防止、水虫の予防

クライミングシューズと足を直接接触させないため、ぬめり、悪臭、水虫の発生を防止します

汗、皮脂、角質が細菌やカビのエネルギー源となってしまうためにぬめりや悪臭が発生し、最悪の場合その原因の一つの白癬菌による水虫にもなってしまいますが、クロロプレンとシームテープにより、クライミングシューズに付着する汗などを最小限にとどめ、菌自体の発生を最小限にとどめます

通常の素足やソックスでは増殖し続ける白癬菌ですが、クライミングスキンの場合、シューズと足の接触を物理的に遮断するためシューズからの白癬菌の足への侵入を心配しなくてすみます

また、角質除去効果により古い角質がどんどん剥がれ落ちるため白癬菌が角質内で増殖するのを防げます

 

 

3年ほど素足で使用したソリューション(左)とパイソン(右)
使用中も何度も洗ったり、塩素で漂白/殺菌してはいますがぬめりや浸みこんだ角質は取れませんでした。

 

クライミングスキンを履いて、新品からの経年変化を観察するために新規購入したSKWAMA
10回程度の使用ですが、今のところ汚れもなく匂いも新品のままです

モニターのINFINITY PEAKS欄に、わざと汗漏れさせた場合の状態を追加しました。

モニター情報INFINITY PEAKS

3:フィッティングと拘束力のUP

クライミングスキンを構成する生地は、きつい部分は薄く、緩い部分は厚いままになり、クライミングシューズの余っている部分に生地が入り込むことで、フィッティング感覚をUPさせています

また余っている分部をなくすことで靴の中で足が動くことを防止し、拘束力をUPさせることで本来のクライミングシューズの潜在能力を発揮させます
*なめたネジを外すときにゴムを引いて回すと外れたりするように、余った部分に入り込むことで一体感が増します

4:寒さによる痺れの防止

VBL効果により、一定の温度を保つため寒さを感じづらくなります

*VBL:蒸れによる保温と、気化熱を阻害することで温度を一定に保つ効果

*デメリットについて


1:通常クライミングシューズに吸い込まれるはずの汗がソックス内部に残ってしまうため、クライミングシューズを脱いだ後に汗による違和感を感じます

*通常はその汗すべてがクライミングシューズに浸透し細菌のエネルギー源となっています

2:厚みが通常のニットソックスよりも厚く3Dクッションにより、足裏感覚に変化が生じます

*最薄時は0.8mm程度まで薄くなりますので慣れさえしてしまえば違和感は少ないです

始めは多少の違和感があると思いますが、慣れてさえしまえば3段でも登れます。
すでに国体強化選手にも使用してくださっている方がおり、普通のソックスよりも足置きがいいと言われています。

 

クライミングスキンのお手入れ方法


クライミングスキンV2の洗濯方法

中性洗濯洗剤を使用し冷水で洗濯機可能、陰干し。
お気に入りの香りの洗剤に漬け込むことでネオプレン特有のゴムの匂いが少なくなり、いい香りがつきます
*アルカリ系洗剤の場合シームテープの接着剤が浸食され、早く剥がれる原因になります

素材の特性上高温に弱いため、45度以上の温度にならないように注意してください。

 

ご注意

慣れるまで危険な場所やシビアな場所でのクライミングはお控えください

シームテープは完全防水ではないため、汗が多量になったり、経年劣化により縫い目から汗が漏れてくる場合があります
*中に水を貯め水風船のようにしてしまうと水圧により確実に汗漏れが発生しますので絶対に行わないでください

爪などの鋭利な部分によりクロロプレンゴム層などに穴が開く場合があります、お使いになる前に足のケアをしっかり行ってください

親指周りの踏む分部を伸ばして履くと足裏感覚は良くなりますが耐久性が落ちますので、極力足の裏の生地を持ってくるように履いていただき踏む部分はなるべく厚い状態で履いてください

繊維やゴムは連続使用すると極端に耐久性が落ちるため、2~3足のローテーションを行ってください
ネオプレンは使った後数日置いておくと復元して元の厚さに戻ってくれるため、ローテーションにより極端に耐久時間の変化が出ます

たいへん滑りやすいため、ソックスだけで歩かないでください

 

耐久性について


同素材のサンプルにて、2日に1回という使用条件で170時間程度での破断が確認されています。
毎日使用するなどのさらなる酷使を行うとさらに短くなり、逆にローテーションなどの回復期間があればもう少し状況は変わります。
頻度にもよりますが、半年~1年程度の耐久性を見込んでます。

元々ウェットスーツに使用する素材のため素材自体は強靭なのですが、クライミングスキンのような伸ばした箇所に荷重が集中してしまう特性上、連続使用、紫外線や熱における繊維の急激な劣化、シームテープの強度が素材よりも弱いことと、シューズのサイズ、足とシューズの相性、足の使い方や取り扱いで耐用年数は変わってきます

シームテープ部分の汗漏れ自体には大した影響はないのですが、中間層のゴムが破れて汗漏れがひどくなった際には、あくまで消耗品ですので再度ご購入しなおしてください

クライミングスキンの制作について

 

クライミングスキンV2のパターンは、レディガガが着ていた某日本のモードブランドのストレッチ素材が得意なパタンナーさんにアイディアを伝えてパターン上げしたものを、INFINITY PEAKSによりさらなるバランス修正、サイズ修正を行ったアイテムです

パターンはその他に足の裏側や横に縫製ラインがあるもの、素材も厚いもの、薄いもの、SBRネオプレン、PU被膜、透湿性のあるメンブレンなどを試し、5年をかけて40回以上の試作を経てバランスを取り、現在の形に仕上がっています。